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腰(脊柱)に由来するもの
先天異常や側弯症、腰椎分離症など主に成長に伴っておこるもの、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ず るもの、腰椎骨折や脱臼などの外傷、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、転移癌などの腫瘍によるものなどがあります。
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腰以外に由来するもの
解離性大動脈瘤などの血管の病気、尿管結石などの泌尿器の病気、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気、胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病 気、変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるものがあります。加えて身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレスによる心理的な 原因による場合もあります。
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肩こり
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
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五十肩
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運動痛
動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。髪を整えたり、服を着替えることが不自由になることがあります。
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夜の痛み
夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります。
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変形性膝関節症
- 男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。
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骨折
- 骨とその周囲は神経と血管が豊富ですので、骨折するとその部位に痛みと腫脹が出現します。骨折がひどい場合は、動かせなくなったり、外見が変形したりします。
しかし、単なる打撲や関節脱臼でも似た症状が出るので、診断をはっきりさせるにはX線(レントゲン)写真を撮ります。
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しびれ
- 手指・足指のしびれを生じる病気は数多くあります。 原因がはっきりわかるしびれもありますし、寒い風に当たっただけで「しびれた感じ」を感じるようなはっきりしないしびれもあります。
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骨粗しょう症
- 骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧 迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背 中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。
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痛風
- 暴飲暴食した翌朝、急に足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。風が吹いても痛いということで、「痛風」と呼ばれています。足の親ゆびの つけ根以外に、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがあります。耳介に痛風結節や尿路結石が出来ることもありま す。生活習慣病(肥満や高血圧など)を合併することも少なくありません。痛風発作を何度か経験している人は、発作の前兆(違和感)を感じることがあります。
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日常生活の指導
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急性期の痛みの場合には安静。痛みの緩和の為にコルセットを使用する場合もあります。病院によっては症状に対して日常生活の注意点などご指導させて頂いております。
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薬物療法
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内服薬・注射・点滴鎮痛剤、神経機能改善剤、筋弛緩剤、血行促進剤、抗生物質、ステロイド剤、骨粗しょう症治療薬、漢方薬
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注射
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関節腔内注射(ヒアルロン酸)、トリガーポイント注射、硬膜外ブロック、星状神経節ブロック、各種神経ブロック注射
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リハビリテーション療法
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薬には痛みや炎症をとる効果が期待できます。しかし、薬にばかり頼って関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまうことがあります。毎日 続けるために、家庭でのリハビリテーションが大切です。毎日繰り返し長く行えば、関節の機能障害を抑え、痛みもやわらいでいきます。
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こんな方は受診してください
- 身体の障害・筋力の衰えなどによる身体機能の低下、怪我等によって日常生活に不自由を感じている方を対象に診療を行っております。当院以外で治療された方でリハビリテーションのみを受けたい場合でもお気軽にご来院ください。
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リハビリテーションの対象となる症状
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膝痛や腰痛、五十肩、骨折の術後、変形性関節症、関節リウマチ、肩関節周囲炎などが中心です。
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運動器不安定症
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運動器不安定症は、高齢者で、歩行・移動能力の低下のために転倒しやすい、あるいは閉じこもりとなり、日常生活での障害を伴う疾患をいいます。
この診断には一定の基準があります。重症化を防ぐために、正しい診断と運動器リハビリテーションなどの介入が大切です。
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例としては
・手足に麻痺や不自由があって歩くことが困難
・食事、更衣、トイレ、お風呂などの身の回りの動作がうまくできない
・手の麻痺のために箸が使えない、字が書けない
・関節の痛み、変形、関節の動きが悪い、筋力低下などがあり、日常生活に支障がある
などの症状がある方です。
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頚椎牽引装置
首・肩の痛みや上肢のしびれ感に対して、下あごにバンドをかけて首を牽引することにより首の周囲の筋肉の緊張をやわらげたり椎間板にかかる圧力を減らして、首の痛みや神経の圧迫によるしびれ感を改善する効果があります。
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マイクロ波
筋肉、腱、関節等の痛みやこりに対してマイクロ波(極超短波)を当てて治療する装置で、皮膚から離れたところにセットした端子から患部に向かって極超短波が照射されます。
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干渉波
筋肉、関節等の痛みやこり、腕や足の神経痛などに対して効果のある治療機器で、吸盤状の端子による吸引マッサージとともに干渉波形の低周波が発生して患部を治療します。
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パワーリハビリテーション機器
下肢の筋力低下、歩行障害、変形性膝関節症やスポーツ・外傷等に伴う膝関節周辺の障害のあるかたに使用します。
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こんな方は受診してください
野球、テニス、バレーボール、ラグビー、ウォーキングなどの運動をされている方で、運動中に怪我をされた方、身体に痛みを感じるようになった方々を診療しております。
また、怪我をしにくい身体にする為のトレーニング方法やフォームチェックをご希望の方、治療を受けながら練習を続けたい方などもお気軽にご来院ください。-
スポーツ外傷の応急処置
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スポーツ活動中、身体に急激な大きな力が加わっておこる不慮のケガを「スポーツ外傷」と言います。
一方、スポーツ動作の繰り返しによって身体の特定部位(骨、筋肉、靱帯)が酷使されることによっておこるものを「スポーツ障害」と言います。
「スポーツ障害」は別名、「使い過ぎ症候群」とも呼ばれます。膝…靱帯損傷、半月板損傷など。
肩…腱板損傷、投球肩など。
肘…肘靱帯損傷、離断性骨軟骨炎など。
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テニス肘
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ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。
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野球肘
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成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。 投球時や投球後に肘が痛くなります。肘の伸びや曲がりが悪くなり、急に動かせなくなることもあります。
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疲労骨折
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疲労骨折とは、1回の大きな外傷でおこる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。
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トレーニング方法の指導
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治療を受けながら練習を続ける場合や怪我をしにくい身体にする為にトレーニング方法、フォームの指導をさせて頂くこともございます。
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理学治療
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運動療法、温熱治療、極超短波、牽引療法など機能回復に向けたプログラムの処方。
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こんな方は受診してください
リウマチの初期症状は朝方のこわばり、関節が腫れて痛む、原因不明の発熱、倦怠感、体重の減少、食欲不振などが上げられます。
これら症状に思い当たるところがある場合は、リウマチの可能性がありますので早めに受診してください。-
関節リウマチ
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最初は両方の手や足の指の関節が対称的に腫れて、とくに朝、こわばるようになります。また、人によっては膝関節や股関節など大きな関節にも病変が進み、水が溜まり、動きにくくなり、痛みのために日常生活に困難をおぼえるようになります。
どの年代でもおこりますが、特に30~40歳代の女性に多く発症します。軽症の人もいれば重症の人もいて症状も多彩です。
早めの診断・治療が必要です。- 関節リウマチは、関節だけの病気ではなく全身病ですので、貧血症状がでたり、体がだるくなったり、微熱がでることもあり、こうなると症状が悪化します。
- 全身の関節に進行していく病型の患者さんの場合、指や手首の関節が破壊され、指が短くなったり、関節が脱臼して強く変形することがあります。足のゆびにも変形がおこります。
- 全身の関節に進行していく病型の患者さんの場合、一番こわいのは、首の一番上の部分で背骨が前にずれてしまい、脊髄が圧迫され、手足が麻痺したり、呼吸がしにくくなる場合があることです。
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膠原病
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- 膠原病という病気は、複雑多岐にわたる病気で、なかなか一言では説明できません。あえていえば「からだの中の血管と結合組織に炎症がおこる」病気です。血管と結合組織は、からだの中のどこにでもありますから、基本的にはいたるところで病気がおこる可能性があります。
- 膠 原病とよばれる病気はいくつもあり、それぞれに特徴は違います。しかし、発病時に現れやすい症状は似ています。発熱や関節痛などは日常的によくみられる症 状です。しかし、とくに思い当たることもないのに現れ、なかなか改善しないようなら、膠原病を疑ってみる必要があります。
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リウマチ性多発筋痛症
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リウマチ性多発筋痛症では、全身の症状、筋肉の症状、関節の症状3つが主な症状です。全身症状としては、あまり高くならない発熱、食欲不振、体重減 少、全身倦怠感、抑うつ症状などがみられます。筋肉の症状としては、両側の肩、くび、腰、臀部、大腿などに痛みやこわばりがでます。半数以上の人ではこの 肩周囲の症状が最初に現れます。
しかし一般に筋力が低下することはありません。関節の症状として朝の手のこわばりや関節痛がみられます。とくに夜 の痛みが多く、睡眠時の体動で痛みが起こり、目が覚めてしまうことがよく起こります。手関節などが関節リウマチのように腫れることはあまりありませんが、 全くないわけでもありません。元気がないことから初老期うつ病と間違えられたり、肩の痛みから五十肩と誤診されることもあります。
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薬物療法
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主な種類は抗リウマチ薬(DMARD)、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)、漢方薬になります。
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リハビリテーション療法
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薬には痛みや炎症をとる効果が期待できます。しかし、薬にばかり頼って関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまうことがあります。毎日 続けるために、家庭でのリハビリテーションが大切です。毎日繰り返し長く行えば、関節の機能障害を抑え、痛みもやわらいでいきます。
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